「燃える投資(闘志)家」奮闘記 > 渡邉真也 > いまさら日銀総裁人事
4月11日の中央銀行総裁会議(G7)がありまして、白川総裁が無難にデビューを果たしました。いやあよかったよかった。で、ここで武藤副総裁がなぜあそこまで野党に嫌われたのかをまとめたいと思います。ほとんど自明のことかもしれませんが(汗)
1.財政・金融分離の原則
武藤副総裁は財務事務次官を歴任していました。そのキャリアを持ってして日銀総裁という日本金融のトップに就任するのはまずいとのこと。それは何故か。日本で一番借金をしているのは財務長官(の名義)です。主に国債発行の借金です。金利は低ければ低いほど借金をしているほうが有利になります。国債の利子支払い分が少なくなるからです。故に財務省としては金利が低いほうが予算を組みやすくなります。このようにして財務省と近しい人間が金利をいじれる立場になったら国民が不利益をこうむる危険性があります。
2.かつてのスキャンダル
1990年代、米国の投資ファンドなど外資による日本市場に対する攻勢が強まるなか、ノーパンしゃぶしゃぶなど大蔵官僚への過剰接待がマスコミにより報道される。大蔵省官房長だった武藤は職員に対する監督責任を問われ、大臣官房総務審議官に更迭される。(Wikipediaより)
いったん失脚した人間がほとぼりが冷めた後に再びエリートコースにのるのはどうなのかということでしょうか。
3.実績・能力
2003年に副総裁となり、福井前総裁の下で量的金融緩和政策やゼロ金利政策の解除を行いました。しかし実際には低金利のままで、「好景気、好景気」と世間でいわれながらも、家計はほとんどその恩恵を預かることはできませんでした。
ついでに日銀総裁にはかなりの英語スキルが要求されるそうです。武藤副総裁は自身が総裁になったときのために英語をかなり勉強されていたそうですが、数年の努力で日銀総裁に求められるレベルに持っていくことは誰でも難しいそうで。
こんなところでしょうか。白川総裁には「批判に値することが無かった」とのこと。野党にできることは消極的決定だけですからね。一部の雑誌では「民主党が対案をだせ」などと言っていましたが、制度として政府以外が日銀総裁人事案を出すことはできません。
今回のいざこざで国民の注目度が増した分、今後の金融政策は「国民経済の健全な発展に資する」ものであってほしいです。