「燃える投資(闘志)家」奮闘記 > 三輪祐樹 > 残価型ローン
エンジュクの社長インタービューに行ってきました。
訪問したのはシステムロケーション(2480)という中古車販売の会社で、インタビューしたのは千村社長。
国内の自動車事業なんて…と思ってたんですが、
その考えはもう古いかもしれません。
今回、一番興味深かったのは残価型ローンという金融商品。
残価型ローンとは、仮に3年契約で車を買う(3年後売却)とすると、
買う段階で3年後の車の売却価格(残価)が算定されていて、
その残価を差し引いた値段をローンで支払うと言う仕組み。
これだと払う金利が少ないし、
売る時に思いのほか安かったってことが無い。
また、新車を変えるサイクルも早くなります。
実際に、残価格を見せてもらったのですが
3年契約の場合12~70%。
これだと残価比率の高い車を買おうと思わないですか?
この商品が成立する条件は、車市場がある程度成熟していること。
新興国だと金持ちしか車を買わないし、金持ちは所有したがるから。
一方リスクは、残価を多く見積もりすぎてしまったり、
価格競争になって旨みがなくなってしまうこと。
(アメリカはこれで失敗)
また新規購入から残価ローンにシフトする際にキャッシュが
一時的に減ることもリスクです。
こういう商品についてはトヨタが積極的に行っていて、
システムロケーションもトヨタ向けに販売しているそうです。
強みは今まで中古車販売(特にリース車)を販売していたため
データが豊富だということ。
そのデータを統計的に扱い、残価算出のシステムを作ります。
こういう金融商品開発のことを自動車金融工学と言っていました。

ちょうど、金融の授業で習ったリバースモーゲージ(逆抵当ローン)
も併せて説明しようと思います。
リバースモーゲージは自宅を保有する人(主に高齢者)が
自宅を抵当に一定額のお金を一定期間貰うことです。
例えば65歳のAさんが5000万円の地価を持つ自宅を所有していたとすると、
B会社から一定比率割り引いた2400万円を20年間融資してもらえる。
1年間120万円、1ヶ月10万円貰えるとなると
年金を合わせればそこそこのものになります。
Aさんは78歳で亡くなり、自宅の所有権はB会社に移り、
自宅を売ったお金-Aさんの貰った額-利子
が遺族に渡される。
数字は適当だけど大体こんな感じ。
これにも一長一短あって(デメリット※も結構ある)
それらを充分に考慮した上で利用すべきだと思います。
だけど、千村社長の話や金融の授業の話を聞いて、
このような金融商品を考える仕事と言うのも面白いなと思いました。
※リバースモーゲージのデメリット
遺族に対する遺産の取り分が減るため反対される。
居住権の関係で自宅に契約者(一定年齢以上の夫婦も可)以外が住めない。
長生きリスク(契約年数より長く生きてしまった場合)がある。
土地の値段で計算するためマンションは契約できない。