member
慶應東大早稲田一橋横浜市立首都大阪市立青学國學院明治東海電通大関西大阪府立同志社テンプル専修東北立教


「燃える投資(闘志)家」奮闘記 > 松井正太 > 海外上場のメリット・デメリット

日本時間より13時間(NY時間)遅れた生活を送っている松井です。

最近本場アメリカの「YAHOO Finance」を見ていて、NY証券取引所(以下NYSE)に上場されている日本企業を発見し、興味を持ったので以下でNY市場に上場している日本企業を考察してみます。


●「NYSE上場日本企業」(上場年) *NYSEのHP参照
1 ソニー      (1970)
2 松下電器産業  (1972)
↑↑この時期は固定為替による貿易黒字といざなぎ景気(65~70年)による3Cが飛ぶように売れた家電黄金期。68年は日本がGDP世界第二位。なんか一企業の歴史が日本の経済発展の歴史を語っている・・・・(感慨)

3 クボタ      (1976)
4 本田技研工業 (1977)
5 京セラ      (1980)
6 日立製作所   (1982)
7 TDK       (1982)
8 三菱UFJフィナンシャル・グループ  (1989)
9 日本電信電話 (1994)
10 オリックス   (1998)
11 トヨタ自動車  (1999)
12 キヤノン     (2000)
13 アドバンテスト (2001)
14 日本電産    (2001)
15 野村ホールディングス (2001)
16 NTTドコモ    (2002)
17 NISグループ  (2002)
18 コナミ      (2002)
19 みずほフィナンシャルグループ  (2006)

ちなみにNASDAQ市場にも日産自動車、三井物産など10数社が上場している。

ではこれらの企業がNYなど海外に上場するメリットデメリットは?


◆「企業が証券取引所に上場する主なメリット」

(1)公募による時価発行増資、新株予約権付社債の発行などが可能になり、資金調達能力が増大する
(2)社会的に認知され、知名度の向上、取引先・金融機関等に対する社会的信用力が高まる
(3)上場を通じて、組織的な運営が構築され、内部管理体制の充実が期待される

●「海外に上場するメリット」

(a)取引所へのアクセスが容易になることによる流動性の向上
(b)海外での資金調達の機会が増える
(c)海外における知名度向上(によってマーケティング・人材獲得などが容易になる)

●「海外(特にNY)に上場するデメリット」

(a)上場維持のための費用
(b)異なる会計基準で決算書を作成する費用・手間
(c)外国人株主の増加に伴い、株主対策でも今までと違った負担が発生


『考察』

これら日本企業が海外上場をするにあたってのメリットとデメリットを考察する場合、やはり「グローバル化」という言葉は避けて通れない。海外に上場する企業は誰しも「国際市場への参入」をかかげ、海外で工場を建てるにしてもそこから一番近い市場で資金を調達しようとする。確かにこれによって現地の投資家からより簡単に資金調達ができ、グローバルレベルでの資金の流動性は増す。

しかし皮肉にもグローバル化とはなにも「日本から海外」へのベクトルとはまったく逆のベクトルも増大させる。つまり近年のネットの発達や金融のグローバル化によって、一学生の私でさえ容易に直接NY市場へ投資ができる時代である。
 これの意味するところは当初の目的の一つだった流動性維持の形骸化である。何もこっちからわざわざお金集めに現地に行って上場しなくても、向こうからお金が一瞬にして国境を越えてやってくるのである。(IR活動などをしっかりすれば)

また近年特にNY市場への上場コストもばかにならなくなってきた。上記の日本企業上場年を見ても、90年代後半からほぼ毎年のペースで日本企業の上場があったのに、2002年のコナミを最後に4年余りなくなった。これは 米国のエンロンやワールドコムの不正会計事件を受けて制定されたSOX法のため、上場審査に時間と費用がより高くつくことになり、上場が敬遠されたのである。

(その他にも近年の金余りによる資金調達の必要性欠如がある)

しかしこのような関門を乗り越えて去年NYSEへ上場を果たした「みずほフィナンシャルグループ」のように、国内外への宣伝効果(確かに最近のみずほコーポのグローバル企業化を宣伝するCMはすごくかっこいい!!これを見てこの企業に就職しようとする学生もいるのではwwww)なども無視できるものではない。

いくつかの日本企業も現在NY市場上場への意欲があるみたいですが、世界でも有数の取引所を持つ日本企業が、盲目的に海外市場への上場を目指すのではなく、もう少しコスト・ベネフィットを考慮して検討する必要があり、我々投資家もしっかり注意して見ていかないといけないのではないでしょうか。


ニューヨーク証券取引所に上場されている外国企業詳細↓(NYSEのHP)
http://www.nyse.com/marketinfo/datalib/1022221393065.html


早稲田大学株式投資クラブForward




コメントの書き込み

投稿頂きましたコメントは、管理者の承認作業を行った後に表示されます




プロフィール
記事検索

カテゴリー

過去の日記

最新の記事

最新のコメント

このブログのフィードを取得
RSS/XML
RSS2.0